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大航海時代:Notos ハーミット・エアルの総料理長日記


by kures
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さて

残念ながら悪あがきもむなしく日々を費やしたので

当ブログは終了しようかな~、なんて思いました!

yeah

思えばご愛顧頂いた皆様感謝感謝

拙くも陽気に陽気にとやってまいりました

思えば、このブログやってなかったら仲間はあんなにもできなかったかもしれませぬ。

戦闘で生産で冒険で

多大なるご迷惑をおかけしたこともしばしば

過去の日記みるとあぁすばらしき大航海生活

でも、まあプレイ時間の減少によるネタの枯渇

手を出しすぎて回らなくなった脳みそ

潮時といえば潮時なわけで

ありがとう 皆様

ありがとう 大航海

じゃあ


































































<<(なるほど)ザ・ ○ールド 時よとまれ>>






あ、『この』ブログは終了いたしますが

mixiやってるんで、フレンドの皆様、やってる方がいたら


連絡よろしく!w


んじゃ、しばらく残しとくんで

まあ、みるやつはもういねえかなw

最後まで陽気にやっちまったぜ



やれやれだぜ



ほいじゃ







<<そして時は動き出す>>

ら~
# by kures | 2007-01-23 00:06

部屋とドミンゴと私

燃え尽きていました

商用クリッパー

ほっしいよ~すっげぇ~ほっしいよ~

な~んて思いつつ、商人系の職業の癖に
経験値が稼げるスキルがないことでおなじみの調理師では


夢のまた夢


しかし、一歩づつ前進しなくてはその夢にすら届かない!

なんて思いつつ、安全海域をでたくない私の取っていた行動は

安く売っているバザ宝石を買い→売って損をしつつも経験値を買う

こんな汚れた手段。


金も力の一つ


なんて思いつつ、面白みはまったくなし。

そして、レベルが44になり

商用大型ガレオン乗れるところまできて

拒否症候が現れました

んで、しばらく浮気w

そんな現状を打破するべく期待とともに現れたのが


ラ・フロンテーラ


アステカ

あまり個人的には魅力はない!

が、辺境には夢があるのです。

そう



夢を持ちました

その1



マイホーム




霧の都ロンドン

港よりに作られた新築のアパルトメントの一室。

そこがオレだけの空間


俺の空オレの城


銀行行って5Mという大金はたいて契約

やっと・・・充実したプレイの始まりだ!

さて、マイルームのテラスから霧にけぶる町と港を望むとしようか・・・

と、最初の一歩をふみだ


部屋とドミンゴと私_e0023784_0483095.jpg

殺風景



部屋とドミンゴと私_e0023784_047445.jpg

テラスなし


部屋とドミンゴと私_e0023784_055392.jpg

上記写真は執事の身体的特徴を強調しないためあえて遠距離からの撮影です
一部不適切な表現があることをお詫び申し上げます

執事 お っ さ んorz


匿名Aの証言
光栄は美少女ゲームに特有の~萌えって要素が~理解できないとおもうんですよ~

匿名Bの証言
私~イングランドじゃないですか~エ○っていう漫画にでてくる~
メイドさんっていうの?ああいう人が~私が帰ってきたら~

お帰りなさいませ、旦那様

とか~、言ってくれたら~一日の疲れも癒されて~セラピー効果も期待みたいな~
あ、これあくまで~私の友人がしゃべってたことなんですけど~

匿名C(血の涙を流しつつ)
裏切ったな!父さんと同じで裏切ったんだ!
(そして彼はその後、海賊島へ行ったきり帰らなかったという・・・)

と、皆のありったけの感情が渦巻くアパルトメントは家具もなく
ぶっちゃけ5Mもするただの物置
はげちゃびんの執事に熱視線を向けることで
この激情をなんとか抑えてみたものの



がっかりだよ!



さぁ、すごろくでいうところの

振り出しへ戻る

感覚を味わった私

気力はゼロに近い

もう、だめなのか・・・

僕はもう、マグロを釣って生活するしか楽しめないのか・・・

そんな絶望の日々を送っていたのでした


続く?
# by kures | 2006-09-27 00:56

3ヶ月坊主

色々やってたらすっかりこのブログも放置しておりました。

ということで、覚えのある方はこんばんは。
そうでない人ははじめまして。

某商会で調理師やっております。

といても最近は沖合いにでてマグロ漁をするほかはプレイという程の
事はまったくやっておりません。

それはなぜか

色々やっているから

人間の手は二本。伸ばそうと思えば端から端まで伸ばせます。

ですが脳は一個、体も一つ。

おのずと限界というものが出てくるわけで!

なんでやることを絞っていこうと思います。

ここ以外で日記を不定期で一つ

書くこととして残しておいたネタは、とある行為により食いつぶされ

ゲームも大航海以外に現在モウ一つやってます。

さて、なにを取り潰しにするべきか!


・・
・・・
・・・・
・・・・・・・ア、コノブログジャネ?

プレイ=マグロ漁となっている現在、本当に書くことがございません。
さて、このままパティシエすらあきらめ、釣り調達採集調理マスターの

超・サバイバー計画

を実行するつもりでしたが、それすらままならない。

ラ・フロンテーラに拡張はしたものの、中南米じゃなあ・・・・

日本・・・

まあ、とりあえず


悪あがきをしてみましょう
# by kures | 2006-09-10 21:55
「軍人たちのアフター0」
2.10

ドカーンと

        効果音後に

                 アスターテ

今日の傷心を古来の伝統歌にそって詠ってみた私の名はフォーク。
同盟の誇る若き英才だ。階級は少将。

最近前線勤務につき、本来ひ弱なもやしっ子である
デスクワーク派の私は、なかなか経験値が上がらない。
これも政戦両部門を支える身を目指すならば避けて通れぬ道とわかっているが、
やはり慣れない仕事にはイライラする。
そんなストレスを少しでも軽減しようとBARに向かうことにした。

扉を開けるとそこはなじみの空間。今日は遅めに訪れたので、いつものしっとりした空間だ。
しかし私のいつもの席には先客がいるようだ。
隣の席にも一人。どうやら二人連れのようだ。
しょうがない、少し離れた席へ座る。帝国産の珍しいワインが入荷したようなので注文する。
さて、私の席を取ったやつは誰だとグラスを傾けつつ横を向いたところで


見知った顔に思わずワインが器官に入り、むせてしまった


ゲホゴホとやってるのに向こうも気づいたのか二人組はこちらに目線を向ける。
私は慌てて敬礼を返した。

今はプライベートだぞと苦笑しつつも敬礼を返すボロディン提督

鼻水でてるぞとニヤリと笑いながら同じく敬礼を返すアル・サレム提督

同盟の前線を支える提督だ。特にボロディン提督はウランフ提督と並んで
軍内外にその人ありと知られた勇将である。
本日は作戦本部に艦隊演習行程表を提出した後、ばったりアル殿とお会いしたので
少し飲みに来たとのことだ。

私のようなもやしっ子にとって前線で兵を従え戦う姿には憧れるものがある。
いつか私も良将の末端には加われるようになりたい。


「しかしおふたりは仲がよいんですね。いつ以来の付き合いなのですか」
と、なにげなく思ったことを質問してみる。

ふむ、とボロディン殿は一つうなった後

「確か憲兵をやってたころに変な集会を開いていたアルをしょっ引いて以来かな?」

「おお、そうそう。せっかく発足させたクラブを邪魔しようとする
MPにみえないほど貧弱なボロ殿を返り討ちにして以来でしたな」

うんうんと頷くアルサレム殿

「貴官、余計なことまで覚えているな。またあの時みたいに
憲兵本部での顔はやめて肉体尋問コースがほしいのかね?」

ニヤリと凄みのある笑みを見せるボロ殿

「いやいや、艦隊司令兼現憲兵司令ともあろうお方が
人の手を借りるような貧弱ではありますまい?」

ニヤリと笑い返すアル殿

ふむ、とお互い一つうなずいた後

「「表にでようか」」

見事にハモる。

ではな、と去っていくボロ殿、またな、と去っていくアル殿

意外なところから交友というのは育まれるものなのだな、というか


本当に仲がいいのか?あの二人??


謎の深まる夜だった。

「軍人たちのアフター0」
2.12

私の名はフォーク。同盟の誇る若き英才だ。階級は少将。

デスクワークというのはこれでなかなか大変なものだ。
腰も痛くなるし目も疲れる。
やっとのことで予定の8割ほどを終えることができて

ほっと一息つき

伸びをして背もたれに思いっきり寄りかかり、

視界が天井から背後に変わったところで






ネオフリィダム嬢と目が合った






さて、と。残りの仕事を片付けようか。と、再びモニターに集中しようと

椅子を回転させられ真正面にネオフリィダム嬢が現れる。

飲みに行きましょう♪

と笑顔の中に

断ったらひきづってでも連れて行く

という気迫が感じ取られる。

嬢の背後には既にその気迫に負けたアッテンボローが苦笑しつつ、
やれやれと肩をすくめるジェスチャーをとっている。
ここは職場。
女性とのスキャンダラスな場面を展開してしまうと今後のエリート街道に傷がつくと思い、
いや、正直にいうと後が怖いので結局お供することとなった。

-なじみのBAR-

嬢の前にはヴァン・ローゼ
私とアッテンボロー殿の前に置かれたのはテキーラ100ml。
かんぱーいと軽く飲み干す嬢。腹をくくったらしきアッテンボローが続く。
そして二人の目線はその光景に圧倒され、口をつけてない私のグラスと顔に向けられた。


飲みますよね?


腹をくくりましょう


二人の心の声が聞こえる位の熱視線にこたえる為、一気にあける。

食道を通じて体の中を熱い液体が通る。
満足そうに頷いた嬢は、今日は私のおごりですと続けて注文をする。

どうやらおごりのようだが酒の選択はできないらしい。
そして嬢の前にはスカーレットオハラ、私とアッテンボローの前におかれた飲み物は




テキーラ100ml




かんぱーい。つい2分前と同じ光景が繰り返される。

キュ(と飲み干し)、タン(グラスをテーブルに置くと)、ジロ(飲めよと目線)
リズムよく繰り返される。終わると注文。そして目の前にはまたテキーラ

たしかこれとよく似た飲み方があったような気がする。
ショットガンだったか?
物騒なネーミングセンスそのまま、つぶれるまで飲む
というか潰すのが目的の危険な古来の飲み方だ。
嬢はそんなこと知らないだろうから多分自然とやっているのだろう。

ある意味恐ろしい才能だ。

アッテンボローはこのペースの危険性に気づき、回避を試みようとするが、
そうすると嬢の目線が私からそっちに向くだけ危険度アップという構図に
今にも心折れそうだ。
私ももともと酒が強いわけではない。
たちまち視界に靄がかかる。

もう、この流れを止めることはできないのか

と半ばあきらめかけたその時、

嬢がカウンター席に見知った顔を見つけそっちに向かった。

今だ!今しかない。
と最後の力を込めてその意思を視線に込め、アッテンボローを見やる。




ニゲヨウ




アッテンボローは悲しそうに首を振る。必死に唇を震わせ

アシガ・・・フォーク殿だけでも・・・ニゲ

それだけ言って顔が下を向く。奴は現実に屈したようだ。
最後の言葉に従い自力脱出を試みる。
が、なんとしたことだろう。自分もいつのまにか足が動かない。
自分の体が心を無視する。

うごけ、うごけ、うごけ、うごけ、うごいてよー

心の中で10代の少年のように純粋にただそれだけを思う。
すると、足が言うことをきいてくれた。
よし、これで、と思ったところで



ドコイクンデスカ?ソッチハイリグチデスヨ?



女神は楽しそうに微笑んでいた。敗北。
女神の隣には新しい犠牲者確保済。

アラルコン殿、こうなっては貴官も道連れだ・・・

その後、嬢にナサケナイデスネーと車に押し込められるまで夜は終わらなかった。
二日酔いの次の日仕事をやり残していた私はもちろん上司に怒られた。

出世が遠のく
# by kures | 2006-06-08 23:44
「軍人達のアフター0」
2.4
私の名はフォ・・・
「でさー、そこで言ってやったのよ。男のくせにメソメソするな!ってね。
そしたらさ~次の日そいつ女だったら問題ないんだと思ったのか女装してきちゃってさ。
あの時は笑ったわ~」

肩をバンバン叩かれる。酔っ払いは容赦がない。
必死で笑顔を繕いながら思った。

なぜこんなことになったのだろう・・・

今日は低血圧の私がスッキリと起きたことから始まった。
フォーク家の伝統的料理フレークの牛乳がけを食べながら
今日はいいことがあるかもしれないと浮かれていた。


多分、それがそもそもの間違いだったのだろう。


補給部へ書類の提出に訪れる途中でアデーレ嬢に捕まった。
この間BARの前でライラ殿と一緒にいたところを見られたらしい。
ああいう人が好みなんですか~、ふ~んとなにやら怪しい微笑み。
その後延々30分ほどへ~、ふ~ん攻撃に捕まり上司に遅い!と怒られた。

私のせいか?

仕官食堂でランチのヌードルスープをすすっていると向かいの席にアッテンボローが座る。
見ましたよ~、どうやらこの間BARでライラ殿と飲んでいたところを見られたらしい。
その後実は記者志望だったというアッテンボローから質問攻めにあい、
気がつくと昼休憩終了。
後に残されたのはすっかりさめて伸びきってしまったヌードル。
おいおい、スープを吸いきって膨れたツラでこっちを恨みがましく見ないでくれ、っていうか

私のせいか?

とまあ、その後も大小さまざまな珍事にみまわれ、
やっとの思いでオフィスを出たのがたしか22時過ぎ。
今日は疲れたので帰ろうか、と帰路につこうとしたら



後ろから首を絞められた



チアノーゼ寸前まで追い込まれた後、しめつけが緩んだのですかさず振り払い
ブラスターを!と、目の前にいたのが

女の子に銃を向けるなんて!

と怒っているフリィダム嬢



その前にあなたに殺されかけたんですが



とは、とても口に出していえないほど怒っている。
なんでだろうと?と内心首をかしげていると、
この間BARの前でライラ殿と一緒にいたところを見られたらしい。(マタカ・・・)
それが理由かとたずねたらそうだという。なんでだろうと重ねて質問すると
だって少将ばっかりいい女と縁があって!だそうだ



嫉妬で絞め殺そうとしないでほしい



と、いうことで怒れる嬢をなだめるためになじみのBARに
お付き合いすることになったのが二時間前。
既に日も変わり「エン」もたけなわ、な周りは無視の方向でひたすら嬢はしゃべる。
彼女は帝国からの亡命者とは知っていた。
先ほどから話題にあがってるのは、向こうにいたときの友達だった。
バシュトゥルクという男の事らしい。笑いながら話している中に時々かげりが入る。
こちらに亡命する際になにかあったのだろうか?
しかし、そのような突っ込んだことは聞くわけにはいかない。
帝国にいたころの嬢を想像してみようとしたが、
私の知っている嬢は同盟人の嬢であり、結局失敗に終わった

いつのまにか隣では口数の少なくなった嬢が舟をこいでいる。
やれやれ、しょうがない。
勘定をすませ、店の外で車を拾い嬢を乗せて扉を閉める。
遠ざかる車を見やりながら、私は寒空の下を歩き始めた。
なぜかって?さっき嬢をのせた車代で財布が空になったからさ。

これも私のせいか?

私のせいなんだろう。なまじ釣り合いの取れない美女とお知り合いになった報いだな
と無理やり納得させ、まだまだ先の長い家までの道を歩き始めるのであった。

「軍人たちのアフター0」
2.6

ネオフリィダム殿「いい女独占罪により絞首刑!」



Σ( ̄□ ̄;)!!



といったところで目が覚めた。リアルすぎる。
そんな各方面から命を狙われつつある私の名はフォーク。
同盟の誇る若き英才だ。階級は少将。

最近艦艇輸送にも助っ人が増え、暇だ。
今日も周辺宙域の海賊討伐を難なくこなし、任務終了。
時刻はまだ19時過ぎ。近頃すっかりなじみとなったBARに足を運ぶことにした。

扉を開けるとそこはいつもと違った空気だった。
若者が店内に多く、ジャズピアノの流れる静ではなく、
アップテンポの激しい動の音楽が流され、奥のフロアでは一段競りあがった
舞台の上で数人の客が音楽にあわせ軽快に踊っている。
いつものカウンター席に座り、注文がてら、
いつもと違いますねと聞くと、マスターはむっつりしたまま

「客に色々な楽しみ方を提供するのがプロだ」とボソリとつぶやく。

明らかにこういう感じは自分流ではないが客が楽しめるならと、
半ば腹をくくってるような姿に感心した。
自分の流儀を曲げて何かを通すのは結構難しい。
確かに自分の流儀を貫き通す人たちもプロと呼ばれ、
その突き詰めた姿勢と技術に客は喜ぶ。
しかしこういった柔軟な姿勢で誰かのために何かを提供するといった姿勢も
経営者としてまたプロの姿の一つなのかもしれない。

と唸っていたところでカウンター側の扉から誰かが入ってきた。
どうやら、取引している酒屋らしい。
店内に飾ってある酒のうちいくつかストックが切れかけていたので
急遽注文し、届けてもらったようだ。
テキーラを飲みながらふと、その酒屋が誰かにそっくりなことに気づいた。
どこで・・・あ!

と思ったところで向こうもカウンターにいた私に気づき口をオーの字に開けた。

それは同僚のライアー殿だった。

何をされている?とたずねたところ、
しまった!といった顔でストップしていたライアー殿は
しばしうなったあと内緒ですよといったあとで

「実は小官の実家は酒屋でして。たまに手伝うんですよ」

と告白する。
ほう、しかし実家の手伝いがそんなにヒミツにするようなものか?と聞くと、
そりゃあ!と自分の声が意外と大きかったことに気づいて慌ててトーンを落とすと

「実家が酒屋ってだけで、やれ今度格安で酒を売ってくれとうるさいんですよ。
こっちも商売ですからね。客が増えるのはうれしいんですが、採算度外視てわけにはいきませんから」

なるほど、彼もなかなか苦労しているようだ。
頭をかきつつライアー殿はそれにと、付け加える。

「実家の手伝いとはいえじゃがいも、失礼。
ドーソン閣下などに知られるのははなはだまずいわけでして」

ああ、規律の固まりの彼に見つかると確かに色々と面倒だ。

ヒミツを確約するとライアー殿は「一杯おごりますよ」
と私の隣へ腰掛け自分もバーボンを注文する。
どうやらここで今日の配送手伝いは終わりらしい。
注文の品が運ばれ、それでは、と乾杯をした。
しかし、なんだかライアー殿はそわそわして落ち着かない。
しきりと奥のフロアーを気にしているようだ。
なんだろうと目を向けたところでひときわ大きな歓声があがった。
どうやらフロアでのダンスタイムが終わったようだ。

そのうちの一人が少し上気した顔で額に浮かんだ汗を拭いながら、
カウンターのほうにツカツカと律動的な歩みで近寄ってきた。
スクリュードライバをと注文する横顔を見て、なんだかこの人とも面識があるような、
と首を傾げてるとライアー殿が少し緊張した感じで声をかける。
すると振り向いたその女性は笑顔になった。

「あれ?ライアーさん。今日も実家の手伝い?
それに今日はフォークさんも。珍しい組み合わせね」

思い出した、トリウム殿だ。確か誰かの副官兼秘書をやっていたような。
残念ながら思い出せない。
しかし、物静かな印象だった彼女が今はむしろ華やかなので戸惑いを感じる。
それに気づいたのか、トリウム嬢は少し苦笑すると

「結構ストレスたまるんですよ。それでたまにこうやって仕事帰りに踊りにくるんです。
でも見られたのはフォークさんで二人目です。
なるべくみんなに知られたくないので秘密にしてくださいね」

またヒミツか、と思いつつ確約する。
トリウム嬢はグラスをあけ、ありがとうございます閣下、
と笑顔で軽く敬礼をした後、「では」とまたフロアのほうに戻っていった。

去っていく後姿からふと横をみやるとライアー殿の魂がポヤ~と抜けかけている。
それを見て、なんとなく彼が実家の手伝いを進んでやっている理由がわかった。
このBARに何度もきても何度出会っても不自然にならない理由がほしかったのだと。
その後、魂が戻ってきたテンション2割り増しのライアー殿としばし飲んで店をあとにした。

今日は秘め事の多い日だった。
# by kures | 2006-06-07 23:38