大航海時代:Notos ハーミット・エアルの総料理長日記


by kures
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何かの歴史がまた1ページ -その2-

1.31 
あるBBSを参考に連結妄想日記Ver



一部の方に続編希望と言われたので細々と続けます。
(不定期。なお某BBSの登場人物は許可をいただければネタとして登場させます)
とりあえず日記(か?すでにこれw)半分ネタ半分の何か仮タイトル
「軍人達のアフター0」

私の名はフォーク。同盟の誇る若き英才だ。階級は少将。
昼は前線勤務、夜は艦艇輸送と、今日もなかなかハードな一日を終え、
気がついてみれば時刻は午前0時。また日が変わってしまった。困ったものだ。
こういうときは酒でも飲んで気分転換を図るのがいいだろう。
そんなことを考えていると足は自然とある場所へ向かってしまう。
そう、以前訪れたBARだ。今日はバーボンにでも挑戦してみようか。

少し重みのある音を立てるドアを開けると、適度に抑えた照明と音楽が私を迎える。
マスターの愛想のない一瞥。相変わらずだ。だがそれがいい。
カウンターに座って注文を、と思ったところで後ろの方から
なにやら聞き覚えのある声が聞こえる。
まさか、二度目の偶然などありえないと頭を振りつつ後ろを向くと、



そこにはいつか見たような光景が繰り広げられていた。



テーブルに座る男性一人に女性二人。立ち込めるぴりぴりした空気。
デジャヴュ?いや、私は一度これを経験したはずだ。ただ違うのはそこにいる男性だ。
覚えがある。確か、アッテンボローという男だ。
同盟の大佐の中でも一番若く、今度の人事で将官になることがほぼ決定といわれている。
聞いた噂では上官にもずばずばと物申す度胸のある男だと聞いていたが
女性仕官に囲まれる姿を見るととてもそうは見えない。


ふと、こちらと目が合った。


彼はすばやく立ち上がると敬礼をし、私に同席を勧めてきた。
まるで飛んで火にいる夏の虫といわんばかりの態度が気になったが、
一緒にいる女性士官と面識があることも事実なのでためらった挙句、同席することにする。


果たして席に座るとやはりそこにいたのは、アデーレ嬢と、ネオフリィダム嬢だった。
今日はどちらも10代の少女のように若々しい姿をしている。
こうしてみるとやはり軍人には見えない。
その二人の美貌に店内の男たちの嫉視を少なからず受ける。
こうして街に溶け込んで楽しんでいる姿と、
前線に立って部下を鼓舞している姿が重なることはない。
しかしどちらも彼女たちの真実なのだ。
等と小難しく考えていたのがいけなかった。

アデーレ殿が「どうしたんですか?」とこちらに近づく

以下フラッシュ暗算のように瞬いては消えていく記憶の残滓

フリィダム嬢の周囲の気温が下がる



「すいません。ちょっとキャゼルヌ閣下に呼ばれてまして」



とありもしない予定を理由に、アッテンボロー、席を立ち戦略的撤退

そしてまたしても怒りの矛先が私に集中

逃げようにも軍隊格闘の要領で腕をアデーレ嬢にロックされ身動きできず

さらにそれを見たフリィダム嬢の周囲の気温が


酒を飲み逃避を試みる


アデーレ殿笑顔

気温低下中



酒を飲み逃避・・・



逃れようとした腕を更に極められアデーレ殿との距離が縮まる

ブリザード発生




酒・・・逃げ・・・







最後に見たのは天使のふりをしている小悪魔の笑みだった







気がつくとホテルのベッドに横たわっていた。
ふと顔を横に向けるとヴィジホンに伝言メッセージが入っているようだ。
再生する

映し出されたのはサンボウ殿だった。
「すまなかったね。アデーレ君から君の介抱をお願いしたいと頼まれてね」

どうやらあの後、酔いつぶれてしまった私をサンボウ殿がホテルまで運んでくださったようだ。
あのような深夜に申し訳ないなと思う。
「しかし、頼りにされるというのは少々照れますね。
今度彼女たちを食事にでも誘ってみようかな」


・・・一人は趣味から、もう一人はあきらかに希望は0ですよ。というか弄ばれますよ!


と、伝えたかったが、残念ながらこれはメッセージのため不可能だ。
願わくば彼の今後に幸あらんことをと切に願う次第だ。


「軍人達のアフター0」
2.3
私の名はフォーク。同盟の誇る若き英才だ。階級は少将。
最近事務処理が溜まっているためデスクワークに励んでいると気がつけば時刻は深夜。
疲れている体に労わりの一杯を、となんだかんだ理由をつけて今日も私はあのBARへ行く。

扉を開けると今日は少しいつもと違う。客が皆そわそわしているように感じる。
もっともここはプライベートを重んじる店だ。
必要以上の詮索はしてはいけないと気を取り直し、
カウンターの端の席に座り、ウィスキーを注文する。
程なくして目の前に差し出されたグラスを傾けつつ、目を閉じ、
しばし店内を流れるジャズピアノを楽しんでいると、どうやら隣の席に誰か座ったようだ。

「シャンパンをお願い」

少し甘い感じのアルトに興味を覚えた私は目を開け隣へさりげなく視線を向けてみる。



そこには落ち着いた感じの大人の女性がいた。



若々しくも見えるが年は私より下ということはないだろう。
化粧もこったものではなく香水も抑え目。
しかし彼女からあふれてくるオーラははそんなものを必要としない。
多分街ですれ違ったら10人中8人は視線を向けるだろう。
もちろん私もそのうちの一人だ。
シャンパンが置かれると彼女はそれを軽く傾ける。
ふわりとゆれる短めのシルバーブロンドの髪。
周りからため息に似た吐息がもれ聞こえてくる。

なるほど、店内のうわついた空気はこれか

ここでは見かけたことがない美女。
期待を裏切らない仕草。
彼女の一挙手一投足にBAR全体が支配されている。

そんな感じだ。しかもその一番近い位置にいるのが私。なんとも落ち着かない。
ここははやめに退散したほうがよさそうだと、グラスの中身をあけて店をでようとしたところで



彼女から声をかけられた



ライラと名乗った彼女は聞けばフェザーンの商社に勤めており、こちらには仕事できたという。
商談相手があんまり歯ごたえがないんでちょっとがっかりだわと
おどけて言う姿も様になっているから不思議だ。
ご職業は?ときかれたので軍人ですと生真面目に答えると彼女は少し驚いた後
とてもそうは見えないわねと少々意地の悪い笑顔を見せた。
確かに私は線が細いが美人にそういわれるとやはり少しばかりショックだ。

しばし語らいの時間が過ぎる。ミズ・ライラはなぜか私のことを気に入ったようだ。
彼女の部下から迎えの車を用意したとの連絡が来るまで話題が尽きることは無かった。
楽しい時間はあっという間ね、と嬉しいことを彼女は言ってくれた。
店の外まで見送りに出た私に彼女はそっと寄り添い、顔を近づけてくる。
思いもよらない奇襲に頬を染めた私がおかしかったのか、彼女はクスッと笑うと
私の耳元に唇を近づけ

マタネ

と、ささやいてそっと離れた。呆然としてしまった私は返す言葉もなく
通りの向かいに停車している車に乗り込み、去っていく彼女をただ黙って見つめていた。


なぜ彼女は最後に帝国公用語を使ったのだろう


彼女の茶目っ気か、はたまた、と回答の出ない疑問に首をかしげつつ帰路についた。
彼女はまたねと言った。なら近いうちにまたどこかで出会うこともあるだろう。
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by kures | 2006-06-06 02:35