大航海時代:Notos ハーミット・エアルの総料理長日記


by kures
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

<   2006年 06月 ( 4 )   > この月の画像一覧

「軍人たちのアフター0」
2.10

ドカーンと

        効果音後に

                 アスターテ

今日の傷心を古来の伝統歌にそって詠ってみた私の名はフォーク。
同盟の誇る若き英才だ。階級は少将。

最近前線勤務につき、本来ひ弱なもやしっ子である
デスクワーク派の私は、なかなか経験値が上がらない。
これも政戦両部門を支える身を目指すならば避けて通れぬ道とわかっているが、
やはり慣れない仕事にはイライラする。
そんなストレスを少しでも軽減しようとBARに向かうことにした。

扉を開けるとそこはなじみの空間。今日は遅めに訪れたので、いつものしっとりした空間だ。
しかし私のいつもの席には先客がいるようだ。
隣の席にも一人。どうやら二人連れのようだ。
しょうがない、少し離れた席へ座る。帝国産の珍しいワインが入荷したようなので注文する。
さて、私の席を取ったやつは誰だとグラスを傾けつつ横を向いたところで


見知った顔に思わずワインが器官に入り、むせてしまった


ゲホゴホとやってるのに向こうも気づいたのか二人組はこちらに目線を向ける。
私は慌てて敬礼を返した。

今はプライベートだぞと苦笑しつつも敬礼を返すボロディン提督

鼻水でてるぞとニヤリと笑いながら同じく敬礼を返すアル・サレム提督

同盟の前線を支える提督だ。特にボロディン提督はウランフ提督と並んで
軍内外にその人ありと知られた勇将である。
本日は作戦本部に艦隊演習行程表を提出した後、ばったりアル殿とお会いしたので
少し飲みに来たとのことだ。

私のようなもやしっ子にとって前線で兵を従え戦う姿には憧れるものがある。
いつか私も良将の末端には加われるようになりたい。


「しかしおふたりは仲がよいんですね。いつ以来の付き合いなのですか」
と、なにげなく思ったことを質問してみる。

ふむ、とボロディン殿は一つうなった後

「確か憲兵をやってたころに変な集会を開いていたアルをしょっ引いて以来かな?」

「おお、そうそう。せっかく発足させたクラブを邪魔しようとする
MPにみえないほど貧弱なボロ殿を返り討ちにして以来でしたな」

うんうんと頷くアルサレム殿

「貴官、余計なことまで覚えているな。またあの時みたいに
憲兵本部での顔はやめて肉体尋問コースがほしいのかね?」

ニヤリと凄みのある笑みを見せるボロ殿

「いやいや、艦隊司令兼現憲兵司令ともあろうお方が
人の手を借りるような貧弱ではありますまい?」

ニヤリと笑い返すアル殿

ふむ、とお互い一つうなずいた後

「「表にでようか」」

見事にハモる。

ではな、と去っていくボロ殿、またな、と去っていくアル殿

意外なところから交友というのは育まれるものなのだな、というか


本当に仲がいいのか?あの二人??


謎の深まる夜だった。

「軍人たちのアフター0」
2.12

私の名はフォーク。同盟の誇る若き英才だ。階級は少将。

デスクワークというのはこれでなかなか大変なものだ。
腰も痛くなるし目も疲れる。
やっとのことで予定の8割ほどを終えることができて

ほっと一息つき

伸びをして背もたれに思いっきり寄りかかり、

視界が天井から背後に変わったところで






ネオフリィダム嬢と目が合った






さて、と。残りの仕事を片付けようか。と、再びモニターに集中しようと

椅子を回転させられ真正面にネオフリィダム嬢が現れる。

飲みに行きましょう♪

と笑顔の中に

断ったらひきづってでも連れて行く

という気迫が感じ取られる。

嬢の背後には既にその気迫に負けたアッテンボローが苦笑しつつ、
やれやれと肩をすくめるジェスチャーをとっている。
ここは職場。
女性とのスキャンダラスな場面を展開してしまうと今後のエリート街道に傷がつくと思い、
いや、正直にいうと後が怖いので結局お供することとなった。

-なじみのBAR-

嬢の前にはヴァン・ローゼ
私とアッテンボロー殿の前に置かれたのはテキーラ100ml。
かんぱーいと軽く飲み干す嬢。腹をくくったらしきアッテンボローが続く。
そして二人の目線はその光景に圧倒され、口をつけてない私のグラスと顔に向けられた。


飲みますよね?


腹をくくりましょう


二人の心の声が聞こえる位の熱視線にこたえる為、一気にあける。

食道を通じて体の中を熱い液体が通る。
満足そうに頷いた嬢は、今日は私のおごりですと続けて注文をする。

どうやらおごりのようだが酒の選択はできないらしい。
そして嬢の前にはスカーレットオハラ、私とアッテンボローの前におかれた飲み物は




テキーラ100ml




かんぱーい。つい2分前と同じ光景が繰り返される。

キュ(と飲み干し)、タン(グラスをテーブルに置くと)、ジロ(飲めよと目線)
リズムよく繰り返される。終わると注文。そして目の前にはまたテキーラ

たしかこれとよく似た飲み方があったような気がする。
ショットガンだったか?
物騒なネーミングセンスそのまま、つぶれるまで飲む
というか潰すのが目的の危険な古来の飲み方だ。
嬢はそんなこと知らないだろうから多分自然とやっているのだろう。

ある意味恐ろしい才能だ。

アッテンボローはこのペースの危険性に気づき、回避を試みようとするが、
そうすると嬢の目線が私からそっちに向くだけ危険度アップという構図に
今にも心折れそうだ。
私ももともと酒が強いわけではない。
たちまち視界に靄がかかる。

もう、この流れを止めることはできないのか

と半ばあきらめかけたその時、

嬢がカウンター席に見知った顔を見つけそっちに向かった。

今だ!今しかない。
と最後の力を込めてその意思を視線に込め、アッテンボローを見やる。




ニゲヨウ




アッテンボローは悲しそうに首を振る。必死に唇を震わせ

アシガ・・・フォーク殿だけでも・・・ニゲ

それだけ言って顔が下を向く。奴は現実に屈したようだ。
最後の言葉に従い自力脱出を試みる。
が、なんとしたことだろう。自分もいつのまにか足が動かない。
自分の体が心を無視する。

うごけ、うごけ、うごけ、うごけ、うごいてよー

心の中で10代の少年のように純粋にただそれだけを思う。
すると、足が言うことをきいてくれた。
よし、これで、と思ったところで



ドコイクンデスカ?ソッチハイリグチデスヨ?



女神は楽しそうに微笑んでいた。敗北。
女神の隣には新しい犠牲者確保済。

アラルコン殿、こうなっては貴官も道連れだ・・・

その後、嬢にナサケナイデスネーと車に押し込められるまで夜は終わらなかった。
二日酔いの次の日仕事をやり残していた私はもちろん上司に怒られた。

出世が遠のく
[PR]
by kures | 2006-06-08 23:44
「軍人達のアフター0」
2.4
私の名はフォ・・・
「でさー、そこで言ってやったのよ。男のくせにメソメソするな!ってね。
そしたらさ~次の日そいつ女だったら問題ないんだと思ったのか女装してきちゃってさ。
あの時は笑ったわ~」

肩をバンバン叩かれる。酔っ払いは容赦がない。
必死で笑顔を繕いながら思った。

なぜこんなことになったのだろう・・・

今日は低血圧の私がスッキリと起きたことから始まった。
フォーク家の伝統的料理フレークの牛乳がけを食べながら
今日はいいことがあるかもしれないと浮かれていた。


多分、それがそもそもの間違いだったのだろう。


補給部へ書類の提出に訪れる途中でアデーレ嬢に捕まった。
この間BARの前でライラ殿と一緒にいたところを見られたらしい。
ああいう人が好みなんですか~、ふ~んとなにやら怪しい微笑み。
その後延々30分ほどへ~、ふ~ん攻撃に捕まり上司に遅い!と怒られた。

私のせいか?

仕官食堂でランチのヌードルスープをすすっていると向かいの席にアッテンボローが座る。
見ましたよ~、どうやらこの間BARでライラ殿と飲んでいたところを見られたらしい。
その後実は記者志望だったというアッテンボローから質問攻めにあい、
気がつくと昼休憩終了。
後に残されたのはすっかりさめて伸びきってしまったヌードル。
おいおい、スープを吸いきって膨れたツラでこっちを恨みがましく見ないでくれ、っていうか

私のせいか?

とまあ、その後も大小さまざまな珍事にみまわれ、
やっとの思いでオフィスを出たのがたしか22時過ぎ。
今日は疲れたので帰ろうか、と帰路につこうとしたら



後ろから首を絞められた



チアノーゼ寸前まで追い込まれた後、しめつけが緩んだのですかさず振り払い
ブラスターを!と、目の前にいたのが

女の子に銃を向けるなんて!

と怒っているフリィダム嬢



その前にあなたに殺されかけたんですが



とは、とても口に出していえないほど怒っている。
なんでだろうと?と内心首をかしげていると、
この間BARの前でライラ殿と一緒にいたところを見られたらしい。(マタカ・・・)
それが理由かとたずねたらそうだという。なんでだろうと重ねて質問すると
だって少将ばっかりいい女と縁があって!だそうだ



嫉妬で絞め殺そうとしないでほしい



と、いうことで怒れる嬢をなだめるためになじみのBARに
お付き合いすることになったのが二時間前。
既に日も変わり「エン」もたけなわ、な周りは無視の方向でひたすら嬢はしゃべる。
彼女は帝国からの亡命者とは知っていた。
先ほどから話題にあがってるのは、向こうにいたときの友達だった。
バシュトゥルクという男の事らしい。笑いながら話している中に時々かげりが入る。
こちらに亡命する際になにかあったのだろうか?
しかし、そのような突っ込んだことは聞くわけにはいかない。
帝国にいたころの嬢を想像してみようとしたが、
私の知っている嬢は同盟人の嬢であり、結局失敗に終わった

いつのまにか隣では口数の少なくなった嬢が舟をこいでいる。
やれやれ、しょうがない。
勘定をすませ、店の外で車を拾い嬢を乗せて扉を閉める。
遠ざかる車を見やりながら、私は寒空の下を歩き始めた。
なぜかって?さっき嬢をのせた車代で財布が空になったからさ。

これも私のせいか?

私のせいなんだろう。なまじ釣り合いの取れない美女とお知り合いになった報いだな
と無理やり納得させ、まだまだ先の長い家までの道を歩き始めるのであった。

「軍人たちのアフター0」
2.6

ネオフリィダム殿「いい女独占罪により絞首刑!」



Σ( ̄□ ̄;)!!



といったところで目が覚めた。リアルすぎる。
そんな各方面から命を狙われつつある私の名はフォーク。
同盟の誇る若き英才だ。階級は少将。

最近艦艇輸送にも助っ人が増え、暇だ。
今日も周辺宙域の海賊討伐を難なくこなし、任務終了。
時刻はまだ19時過ぎ。近頃すっかりなじみとなったBARに足を運ぶことにした。

扉を開けるとそこはいつもと違った空気だった。
若者が店内に多く、ジャズピアノの流れる静ではなく、
アップテンポの激しい動の音楽が流され、奥のフロアでは一段競りあがった
舞台の上で数人の客が音楽にあわせ軽快に踊っている。
いつものカウンター席に座り、注文がてら、
いつもと違いますねと聞くと、マスターはむっつりしたまま

「客に色々な楽しみ方を提供するのがプロだ」とボソリとつぶやく。

明らかにこういう感じは自分流ではないが客が楽しめるならと、
半ば腹をくくってるような姿に感心した。
自分の流儀を曲げて何かを通すのは結構難しい。
確かに自分の流儀を貫き通す人たちもプロと呼ばれ、
その突き詰めた姿勢と技術に客は喜ぶ。
しかしこういった柔軟な姿勢で誰かのために何かを提供するといった姿勢も
経営者としてまたプロの姿の一つなのかもしれない。

と唸っていたところでカウンター側の扉から誰かが入ってきた。
どうやら、取引している酒屋らしい。
店内に飾ってある酒のうちいくつかストックが切れかけていたので
急遽注文し、届けてもらったようだ。
テキーラを飲みながらふと、その酒屋が誰かにそっくりなことに気づいた。
どこで・・・あ!

と思ったところで向こうもカウンターにいた私に気づき口をオーの字に開けた。

それは同僚のライアー殿だった。

何をされている?とたずねたところ、
しまった!といった顔でストップしていたライアー殿は
しばしうなったあと内緒ですよといったあとで

「実は小官の実家は酒屋でして。たまに手伝うんですよ」

と告白する。
ほう、しかし実家の手伝いがそんなにヒミツにするようなものか?と聞くと、
そりゃあ!と自分の声が意外と大きかったことに気づいて慌ててトーンを落とすと

「実家が酒屋ってだけで、やれ今度格安で酒を売ってくれとうるさいんですよ。
こっちも商売ですからね。客が増えるのはうれしいんですが、採算度外視てわけにはいきませんから」

なるほど、彼もなかなか苦労しているようだ。
頭をかきつつライアー殿はそれにと、付け加える。

「実家の手伝いとはいえじゃがいも、失礼。
ドーソン閣下などに知られるのははなはだまずいわけでして」

ああ、規律の固まりの彼に見つかると確かに色々と面倒だ。

ヒミツを確約するとライアー殿は「一杯おごりますよ」
と私の隣へ腰掛け自分もバーボンを注文する。
どうやらここで今日の配送手伝いは終わりらしい。
注文の品が運ばれ、それでは、と乾杯をした。
しかし、なんだかライアー殿はそわそわして落ち着かない。
しきりと奥のフロアーを気にしているようだ。
なんだろうと目を向けたところでひときわ大きな歓声があがった。
どうやらフロアでのダンスタイムが終わったようだ。

そのうちの一人が少し上気した顔で額に浮かんだ汗を拭いながら、
カウンターのほうにツカツカと律動的な歩みで近寄ってきた。
スクリュードライバをと注文する横顔を見て、なんだかこの人とも面識があるような、
と首を傾げてるとライアー殿が少し緊張した感じで声をかける。
すると振り向いたその女性は笑顔になった。

「あれ?ライアーさん。今日も実家の手伝い?
それに今日はフォークさんも。珍しい組み合わせね」

思い出した、トリウム殿だ。確か誰かの副官兼秘書をやっていたような。
残念ながら思い出せない。
しかし、物静かな印象だった彼女が今はむしろ華やかなので戸惑いを感じる。
それに気づいたのか、トリウム嬢は少し苦笑すると

「結構ストレスたまるんですよ。それでたまにこうやって仕事帰りに踊りにくるんです。
でも見られたのはフォークさんで二人目です。
なるべくみんなに知られたくないので秘密にしてくださいね」

またヒミツか、と思いつつ確約する。
トリウム嬢はグラスをあけ、ありがとうございます閣下、
と笑顔で軽く敬礼をした後、「では」とまたフロアのほうに戻っていった。

去っていく後姿からふと横をみやるとライアー殿の魂がポヤ~と抜けかけている。
それを見て、なんとなく彼が実家の手伝いを進んでやっている理由がわかった。
このBARに何度もきても何度出会っても不自然にならない理由がほしかったのだと。
その後、魂が戻ってきたテンション2割り増しのライアー殿としばし飲んで店をあとにした。

今日は秘め事の多い日だった。
[PR]
by kures | 2006-06-07 23:38
1.31 
あるBBSを参考に連結妄想日記Ver



一部の方に続編希望と言われたので細々と続けます。
(不定期。なお某BBSの登場人物は許可をいただければネタとして登場させます)
とりあえず日記(か?すでにこれw)半分ネタ半分の何か仮タイトル
「軍人達のアフター0」

私の名はフォーク。同盟の誇る若き英才だ。階級は少将。
昼は前線勤務、夜は艦艇輸送と、今日もなかなかハードな一日を終え、
気がついてみれば時刻は午前0時。また日が変わってしまった。困ったものだ。
こういうときは酒でも飲んで気分転換を図るのがいいだろう。
そんなことを考えていると足は自然とある場所へ向かってしまう。
そう、以前訪れたBARだ。今日はバーボンにでも挑戦してみようか。

少し重みのある音を立てるドアを開けると、適度に抑えた照明と音楽が私を迎える。
マスターの愛想のない一瞥。相変わらずだ。だがそれがいい。
カウンターに座って注文を、と思ったところで後ろの方から
なにやら聞き覚えのある声が聞こえる。
まさか、二度目の偶然などありえないと頭を振りつつ後ろを向くと、



そこにはいつか見たような光景が繰り広げられていた。



テーブルに座る男性一人に女性二人。立ち込めるぴりぴりした空気。
デジャヴュ?いや、私は一度これを経験したはずだ。ただ違うのはそこにいる男性だ。
覚えがある。確か、アッテンボローという男だ。
同盟の大佐の中でも一番若く、今度の人事で将官になることがほぼ決定といわれている。
聞いた噂では上官にもずばずばと物申す度胸のある男だと聞いていたが
女性仕官に囲まれる姿を見るととてもそうは見えない。


ふと、こちらと目が合った。


彼はすばやく立ち上がると敬礼をし、私に同席を勧めてきた。
まるで飛んで火にいる夏の虫といわんばかりの態度が気になったが、
一緒にいる女性士官と面識があることも事実なのでためらった挙句、同席することにする。


果たして席に座るとやはりそこにいたのは、アデーレ嬢と、ネオフリィダム嬢だった。
今日はどちらも10代の少女のように若々しい姿をしている。
こうしてみるとやはり軍人には見えない。
その二人の美貌に店内の男たちの嫉視を少なからず受ける。
こうして街に溶け込んで楽しんでいる姿と、
前線に立って部下を鼓舞している姿が重なることはない。
しかしどちらも彼女たちの真実なのだ。
等と小難しく考えていたのがいけなかった。

アデーレ殿が「どうしたんですか?」とこちらに近づく

以下フラッシュ暗算のように瞬いては消えていく記憶の残滓

フリィダム嬢の周囲の気温が下がる



「すいません。ちょっとキャゼルヌ閣下に呼ばれてまして」



とありもしない予定を理由に、アッテンボロー、席を立ち戦略的撤退

そしてまたしても怒りの矛先が私に集中

逃げようにも軍隊格闘の要領で腕をアデーレ嬢にロックされ身動きできず

さらにそれを見たフリィダム嬢の周囲の気温が


酒を飲み逃避を試みる


アデーレ殿笑顔

気温低下中



酒を飲み逃避・・・



逃れようとした腕を更に極められアデーレ殿との距離が縮まる

ブリザード発生




酒・・・逃げ・・・







最後に見たのは天使のふりをしている小悪魔の笑みだった







気がつくとホテルのベッドに横たわっていた。
ふと顔を横に向けるとヴィジホンに伝言メッセージが入っているようだ。
再生する

映し出されたのはサンボウ殿だった。
「すまなかったね。アデーレ君から君の介抱をお願いしたいと頼まれてね」

どうやらあの後、酔いつぶれてしまった私をサンボウ殿がホテルまで運んでくださったようだ。
あのような深夜に申し訳ないなと思う。
「しかし、頼りにされるというのは少々照れますね。
今度彼女たちを食事にでも誘ってみようかな」


・・・一人は趣味から、もう一人はあきらかに希望は0ですよ。というか弄ばれますよ!


と、伝えたかったが、残念ながらこれはメッセージのため不可能だ。
願わくば彼の今後に幸あらんことをと切に願う次第だ。


「軍人達のアフター0」
2.3
私の名はフォーク。同盟の誇る若き英才だ。階級は少将。
最近事務処理が溜まっているためデスクワークに励んでいると気がつけば時刻は深夜。
疲れている体に労わりの一杯を、となんだかんだ理由をつけて今日も私はあのBARへ行く。

扉を開けると今日は少しいつもと違う。客が皆そわそわしているように感じる。
もっともここはプライベートを重んじる店だ。
必要以上の詮索はしてはいけないと気を取り直し、
カウンターの端の席に座り、ウィスキーを注文する。
程なくして目の前に差し出されたグラスを傾けつつ、目を閉じ、
しばし店内を流れるジャズピアノを楽しんでいると、どうやら隣の席に誰か座ったようだ。

「シャンパンをお願い」

少し甘い感じのアルトに興味を覚えた私は目を開け隣へさりげなく視線を向けてみる。



そこには落ち着いた感じの大人の女性がいた。



若々しくも見えるが年は私より下ということはないだろう。
化粧もこったものではなく香水も抑え目。
しかし彼女からあふれてくるオーラははそんなものを必要としない。
多分街ですれ違ったら10人中8人は視線を向けるだろう。
もちろん私もそのうちの一人だ。
シャンパンが置かれると彼女はそれを軽く傾ける。
ふわりとゆれる短めのシルバーブロンドの髪。
周りからため息に似た吐息がもれ聞こえてくる。

なるほど、店内のうわついた空気はこれか

ここでは見かけたことがない美女。
期待を裏切らない仕草。
彼女の一挙手一投足にBAR全体が支配されている。

そんな感じだ。しかもその一番近い位置にいるのが私。なんとも落ち着かない。
ここははやめに退散したほうがよさそうだと、グラスの中身をあけて店をでようとしたところで



彼女から声をかけられた



ライラと名乗った彼女は聞けばフェザーンの商社に勤めており、こちらには仕事できたという。
商談相手があんまり歯ごたえがないんでちょっとがっかりだわと
おどけて言う姿も様になっているから不思議だ。
ご職業は?ときかれたので軍人ですと生真面目に答えると彼女は少し驚いた後
とてもそうは見えないわねと少々意地の悪い笑顔を見せた。
確かに私は線が細いが美人にそういわれるとやはり少しばかりショックだ。

しばし語らいの時間が過ぎる。ミズ・ライラはなぜか私のことを気に入ったようだ。
彼女の部下から迎えの車を用意したとの連絡が来るまで話題が尽きることは無かった。
楽しい時間はあっという間ね、と嬉しいことを彼女は言ってくれた。
店の外まで見送りに出た私に彼女はそっと寄り添い、顔を近づけてくる。
思いもよらない奇襲に頬を染めた私がおかしかったのか、彼女はクスッと笑うと
私の耳元に唇を近づけ

マタネ

と、ささやいてそっと離れた。呆然としてしまった私は返す言葉もなく
通りの向かいに停車している車に乗り込み、去っていく彼女をただ黙って見つめていた。


なぜ彼女は最後に帝国公用語を使ったのだろう


彼女の茶目っ気か、はたまた、と回答の出ない疑問に首をかしげつつ帰路についた。
彼女はまたねと言った。なら近いうちにまたどこかで出会うこともあるだろう。
[PR]
by kures | 2006-06-06 02:35
さて、巷では懐古な感じですが、最近書く内容すべてあっち側にもっていってしまうので
便乗して以前やっていた銀英伝の思い出を語ってみよう

と、いっても新たに何かを生み出すにはもうシナプス回路が途切れ途切れの私
残念ながら嘘ばっかりになってしまうかもしれませんので

以前、同盟アンオフィシャルホームページの同盟軍しか入れないページがあるのですが
そこでとある事をやっていました。

当時私の周りで起こった出来事(そうじゃないことも)を
脚色満載でお届けしていた同盟向け日記です。
4期パトリチェフ、5期フォークの頃のお話です。
帝国にいらっしゃった方も見てみると私、今とかわんないねえみたいな感じですが
とりあえずどうぞ~今回は5期フォークが書いていたという設定です。
なお、フォークと性格違うジャネエカというクレームは受付いたしません(一部加筆予定)


「ROAD OF GENSUI」日記
1.24
私の名はフォーク。同盟の誇る若き英才だ。階級は少将。

既に平行世界における私より栄達している。喜ばしいことだ。
彼は残念ながらとある団体に宇宙で火葬にされてしまった。
気をつけることにしよう。

前線と後方

種類は違えど、どちらも同盟のために頑張る仲間である。
補給が滞っているなら前線部隊は協力をしてもらいたい。
また前線戦力が足りなければ、後方から人を割いてでも援軍をまわす。
それが有機的結合につながるだろう。
やったことがなければ経験をすればいい。後方はいつも人手不足。
陸戦に関しては野生あふれる犬殿や陸戦アイドル殿や生まれた時から参謀殿が
手取り足取り教えてくれますよ。
艦艇輸送に関してはカマーフォード殿が教えてくれますよ。
停戦時間帯における前線部の協力を切に願う次第です。

ちなみに前セッション。特攻野郎Aチームばりのバンザイアタックをしていた私が
なぜ現在後方専門かという問があったのでお答えしておきましょう。

ようかんへの恩返し

後は察してくれたまへw戦闘系ステがあがったらまた前線へ立つこともあるでしょうw


「ROAD OF GENSUI」日記
1.25
私の名はフォーク。同盟の誇る若き英才だ。階級は少将。

現在のお仕事は家事てつだ、もとい陸戦手伝い。馬鹿にするなかれ。
これも立派な花嫁、ならぬ元帥への道の一歩である。
しかしこれがなかなか大変だ。

ワイルドな犬殿「んじゃお使い行ってきて~」
といわれランテマリオにいた私が行ってきた場所はエリューセラ・アンドロス店
注文は毎度おなじみてきだん3U。たまに豪華になると装甲3U。今夜はフリカッセだね!(違
陸戦亭までわっしょいわっしょい今日もいく。同盟領をほぼ横断状態。
こりゃ体力(戦闘系経験値)つくぜw

-CM-
色白でひ弱だったフォーク。そんな彼もこれと出会ったおかげで変わりました

陸戦ガテン組

今ではこんなにマッチョになってビッテンフェルト並みの猪突野郎に!
-CM終了-

なんてことになって将来前線でバリバリやれることを夢見つつ今日も陸戦手伝い中
君も陸戦ガテン組に入ろう!w


「ROAD OF GENSUI」日記
1.28
私の名はフォーク。同盟の誇る若き英才だ。階級は少将。

後方勤務もそろそろ板についてきた。現在は前線司令として、また後方を支える重鎮として、
幅広い経験を持つカマーフォード殿傘下に入り艦艇輸送
+で輸送艦隊配置などを行っている。
この間は推定80Uのようかんを解体処理。シフクノトキ

いつか是に乗ってまた戦場を。。。

まあ星系外で補給用司令としてやることはあるかもw
さて、本日はあがっていいよとカマー殿がいうので筋トレ(単艦で完全修理連打)を行う。
現在はひ弱とはいえ、軍人として暇な時も体を鍛えるのは当然だ。
某本部長の暗殺に失敗し、護衛に組み敷かれても逆に切り抜けられる
能力を持たなくてはいけない。日々努力を怠るなかれ。
かといってマクロとかいうものは邪道であると私は思っている。
あれはサイオキシン服用のように正常な精神を蝕むものだ。
できるなら自分の力で強くなっていってほしい。
もちろんこの私に追いつかない程度でだ^^
友軍の日々練達に期待する(・・)ゝ

「ROAD OF GENSUI」日記
1.29 あるBBSを参考に連結フィクション日記Ver

注:この日記は某BBSの事を今回登場するお三方と話している際に
許可をいただき作成したものです。
フィクションであり、実際の登場人物は(私も含め)健全な
同盟軍人であることを明記しておきます。
っていうかお三方ネタをくれてありがとう。そしてごめんなさいw

私の名はフォーク。同盟の誇る若き英才だ。階級は少将。
能力があるということは大変だ。連日仕事に追われ息をつく暇もない。
本日も同盟の侵攻の要である陸戦隊の人員輸送業務の手伝いを行い、
開放されたのは日が変わってから。
どうせこのままホテルに帰っても大して休めないと思った私は夜の街にくりだすことにした。
幸い評判のよいBARがあると陸戦隊の責任者から聞いていたのでそこへ向かうことにする。

店に入るとマスターがちらりとこちらを一瞥し、
そのままなにをするでもなくグラス磨きを続けはじめた。
どうやらここは、店側と客側でお互い一定の距離をおくようだ。
こういう雰囲気は嫌いではない。
これからちょくちょく暇を見つけてはここへ来ることにしよう。
BARの名前はあまりしられたくはないので伏せておくことにする。
憩いの場というのも英才には必要なのだ。
仕事に疲れた体をカウンターに預け、ジンを注文する。
程なくしてマスターがグラスに注がれたジンを目の前に置いた。
一口。しびれるような熱い刺激がのどをとおる。全身にアルコールが染み渡る。
そのまま気の向くままにグラスを傾けていると、背後から声をかけられた。

振り向くと奥のテーブルに見知った姿を発見する。
今日の陸戦輸送任務で一緒に仕事をした女性仕官たちだ。
オーリィ殿と・・・向かいの席に座っているお二人は確かアデーレ殿とネオフリィダム殿か。
軍では優秀な女性仕官は目立つ。
オーリィ殿は陸戦部のエリート。
他のお二人は若くして前線で名が知られている。
今日は私と同じく輸送業務を手伝っていたようだ。

こちらへどうですかといわれたので、少々ためらったがお言葉に甘え同席することにした。
3人とも気さくな方だ。最初はぎこちなかった私も時間がたち、
アルコールとともにゆっくりとときほぐされていった。

ただ、どうにも妙なのは向かいの席に座っているアデーレ嬢とフリィダム嬢だ。
そこまで狭くもないソファなのに妙に距離が近い。しかも二人の顔が対照的だ。
フリィダム嬢は頬が緩んでいるが、アデーレ嬢は笑顔なのに
少し引きつっているように見える。
どういうことだろうか?と首をかしげふと隣に座っているオーリィ殿を見ると
こちらはこちらでなんだかピリピリしている。
温厚で知られ、その人柄か最近では前線司令部にも
幅広いコネクションをもっていると評判で聞いている。

なにか私が知らず知らずに礼を失していたかとたずねてみると、
慌てたように笑顔を取り繕い「ちょっと・・・」と席を離れた。

ハテと首をかしげていると、向かいに座っていたアデーレ殿が
私のグラスが空だといってこちらに移動し、私の隣に座って酒を注いでくれた。
そのまましゃべっていると、どうも今度はフリィダム嬢の機嫌が悪くなっているように感じる。
その視線の先にはあきらかに私がいるようだ。
さらには戻ってきたオーリィ殿も、先ほどまでアデーレ殿が座っていた席につくと、
少々イライラされているようだ。やはりその対象は私のようである。
だんだんと戦場で敵と対峙しているような空気がたちこめはじめる。
内心で冷や汗をたらしつつ、必死になって原因を考える。
と、アデーレ殿が申し訳なさそうに服の端をつつくと手にヴィジホンの番号が握らされた。
一瞬、目の前を敵のトマホークが掠めたかのような殺気が発せられた気がする。
このままでは危険だと判断した私は、適当な理由をつけてヴィジホン番号を交換して
BARを後にし、ホテルにてアデーレ殿の連絡を待つことにする。
どうやら彼女は何かをしっているようだ。
一時間後、彼女から連絡が来る。屈託なく笑う顔は軍人にとても見えないが、
とにもかくにも本日の事情はだいたいわかった。

フリィダム嬢にはどうやら道徳上あまりよろしくない趣味をしているらしい。
その対象がアデーレ殿

オーリィ殿は優秀なアデーレ殿を可愛がっている=不埒なやからは男女問わず敵



ここから導き出される回答は




とばっちり





ごめんなさいと笑うアデーレ殿。しかしどうやら半ば楽しんでもいたようだ。
女は怖い。次からはあの三人と飲む際は誰かイケニエ、
もとい護衛役になるような同僚を連れて行くことにしよう。



続く?
[PR]
by kures | 2006-06-05 01:33