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大航海時代:Notos ハーミット・エアルの総料理長日記


by kures
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(決)行

さて、しがない一介の料理人でしかない私にも
かつて傭兵であったこともあり、それなりのつながりと言うものがある。

ライザ

ミドルトン家の令嬢にしてイングランド海軍の軍人でもある彼女と
国家としての命を受け幾度か任務をともにした。

それは傭兵を辞めて商会お抱えの料理人となった今も続いている。
正直にいうとアノ頃に比べて今の自分の実力は落ちているだろう。
しかし、私に対する信頼が実力以上のものとして彼女に評価されている。

そんな折、わが国の女王より密命を受けカリブ方面における軍事活動を行うことになった。
現地に詳しい同商会のワイルド殿とともにリスボンより出航。
20余日を経てカリブ海に到着した。

作戦行動開始

やはり腕は落ちている。砲戦は若干分が悪いと判断し、白兵戦に切り替える。
是なら普段包丁を握っているのでたいした差はない。
対象が牛やブタから・・・いやあえていうまい。

そういえばブタといえば昔某街角で鳥の丸焼きにかぶりついていたところ
気位の高そうな貴族の衣装に身を包んだ娘が

「あんたなんかブタよ!」

と農民の娘を指さし、さげすんでいる光景を目にした。絵になっている。
だが、あんな女性は私の好みではない。農民の娘が好きだ。
あの悲しげな座り方。マッチを売っていたら確実に買っていただろう。

その某町で小さいお嬢さんから目潰しを食らったこともある。思い出深い町だ。

どうやら話がかなり脱線していたようだ。

結果作戦は無事終了。ライザとは敵の追撃をかく乱する為別行動。
ワイルド殿と私は商会としての仕事できたことをアピールするため特産品や金を買い込み
カリブを出航した。

行きと同じ程度の日数をかけ、安全海域であるマディラまで到着。
どうやらうまくいったようである。

やはり慣れないことはするものではない。
リュートでもひいて気分を変えたいところだが、どこかの町の酒場の女に贈ってしまった。
あれはどこの町だっただろうか?褐色の肌の健康的な女性だった。いやはやうんぬん。

さて今日はこの町で宿を取ることにしよう。
早くロンドンに戻らなければいけないがあせりは禁物だ。
by kures | 2005-12-16 22:10